古沢良太脚本「相棒12」第18話「待ちぼうけ」 蓬莱渓谷 大黒鉄道白鳥駅 小湊鉄道上総鶴舞駅
面識は無いですが、同い年・同県・同じ大学出身ということで勝手に親近感を持っている古沢良太さん脚本のドラマ「相棒12」第18話「待ちぼうけ」を見ました。
よくできた脚本でした。
古沢さんお得意の時間軸をつかったストーリーに、映画「キサラギ」を彷彿させる、無人駅の待合室という「密室劇」の要素も加えられています。
相棒・甲斐亨もカフェという密室で会話劇を同時進行させますし、伊丹刑事も狂言回しとして場面転換に登場しますので「群像劇」とも見ることもできます。この手法はアンサンブル・プレイとかグランドホテル方式と呼ばれるみたいです。
物語の重要なメタファーとしてゲーム「オセロ」が登場します。「黒」は自殺を考える主人公・友部の人生そのものであり、杉下右京が指しひっくりかえした「白」はすなわち「生」です。
蓬莱渓谷・大黒鉄道・白鳥駅という物語設定は、生か死かのギリギリの瀬戸際を意味し、白い靴、ヒロインの雪見(白い雪)は希望・未来を暗喩しているのでしょう。
ちなみに、蓬莱渓谷は千葉の養老渓谷で、大黒鉄道は小湊鉄道、白鳥駅は上総鶴舞駅がロケ地だったようです。
上総鶴舞駅
http://www.youtube.com/watch?v=dg1fadhHAMI
http://www.geocities.jp/chiback_rail/photo/tsurumai.htm
http://mabumaro.com/jpg/train/kazusa_tsurumai/kazusa_tsurumai.html
Comment by 高下徹 — 2014/3/22 土曜日 @ 5:54:12
Comment by 匿名 — 2014/3/22 土曜日 @ 11:54:18